公開日 更新日 著者 Ponvote運営(Crescent Forge)
「多数決で決めたのに不満が残る」——グループでの意思決定にはよくある悩み。決め方を少し工夫するだけで、納得感は大きく変わる。
多数決の質は、投票を始める前の「選択肢の作り方」でほぼ決まります。思いついた案をそのまま並べると票が散らばり、誰も納得しない結果になりがちです。投票にかける前に、次の3点を整えておきましょう。
選択肢を整えるだけで、票が分散して意味のない結果になる事故の大半は防げます。ここに5分かける価値は十分あります。
「どこがいい?」とグループLINEで聞くと、たいてい最初に発言した人や声の大きい人の案に「それでいいと思います」と同調が続きます。記名の投票や挙手も同じで、上司や先輩がいる場では、その人が推した案に反対票を入れにくくなります。結果として「全員一致」に見えても、実際は遠慮の産物ということが少なくありません。
この空気を取り除くのが匿名投票です。誰がどの案に入れたか分からなければ、立場や人間関係を気にせず、自分が本当に良いと思う案に票を入れられます。特に次のような場面では効果が大きく出ます。
紙に書いて集める、投票アプリのURLを配って各自が回答する、といった形で「誰が入れたか分からない」状態を作るのがポイントです。集計もその場で見えると、結果への信頼感が高まります。
「一番票を集めた案に決める」——これが単純多数決ですが、選択肢が多いと落とし穴があります。たとえば5つの案に、それぞれ次のように票が入ったとします。
A案が1位ですが、支持しているのは全体の3割だけ。裏を返せば7割の人は「A案以外がよかった」わけです。これで決めてしまうと、多数派どころか少数派の案を全員に押しつけることになりかねません。似た案に票が割れているときほど、この現象は起きやすくなります。対処法は2つあります。
選択肢が2〜3個なら単純多数決で十分。4個以上で票が割れそうなら、決選投票や複数選択を検討しましょう。
接戦や同数は必ず起こります。そのときに揉めるのは、結果そのものより「決め方が後出しに見える」からです。ルールは投票の前に共有しておくのが鉄則です。
大事なのは、幹事が最後に判断すること自体は悪くない、という点です。問題になるのは「勝手に決めた」と見えるとき。事前にルールを示しておけば、最後のひと押しを幹事がしても不満は残りにくくなります。
決め方が良くても、結果の伝え方ひとつで印象は変わります。淡々と「B案になりました」とだけ流すより、経緯を添える方が納得感が高まります。
多数決で不満を減らすコツは、選択肢を事前に整える/匿名で本音を集める/票が割れる前提でルールを決めておく/結果を丁寧に伝える、の4つです。決め方を少し工夫するだけで、同じ結果でも「みんなで決めた」という納得感は大きく変わります。
匿名で公平に決めるなら
選択肢を並べて参加者にURLから匿名で投票してもらえる幹事向けアプリ「Ponvote」もあります。Ponvoteについて見る
この記事を書いた人
Ponvote運営(Crescent Forge)
幹事向けの日程調整・投票アプリ「Ponvote」を開発・運営しています。飲み会や社内イベントの幹事業務で実際に使われるツールをつくる中で得た知見をもとに、ガイド記事を書いています。